ウワサの株主優待って何?初心者でも簡単に分かる!株主優待の基礎知識

テレビやネットで「株主優待がお得だ」と聞いて興味を持った皆さんに、わかりやすく、株主優待の基礎知識を解説します。

 

全く知識がないというあなたでも大丈夫なように、「株式会社とは何か」から始めて、「株を買うことによって得られる見返り」、さらに話題の「株主優待の具体的内容」について語った上で、「なんのために株主優待があるのか」そして「実際に株主優待を受けるための手順」まで含めて語ります。

 

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株式会社って何?

株式会社とは何でしょう。例えば、あなたが会社を立ち上げることになったとします。その会社で何か事業を行う時には、当然、お金が必要ですよね。株式会社とは、株券(株式)というものを発行して、それを買ってもらうことで、必要なお金を集める手法で経営されている会社のことです。

 

ところで、その株券を多くの人に買ってもらうためには、それにふさわしい場所で売る必要がありますよね。その株式売買の場所が「市場(しじょう)」です。具体的な名称で言うと「東京証券取引所」などです。そのように証券取引所で株を売買できるようにすることを「上場(じょうじょう)」と言います。一般的に株式投資をするという場合は、このような「上場されている株=上場銘柄」を買うわけです。

 

ちなみに世の中には「株式会社であっても上場していない会社」もあります。そういう会社の株は証券取引所で買うことはできません。

株を買っていいことあるの?

株を買ってその会社の株券(株式)を保有している人を株主と言います。もしあなたがA社の株を買って株主になったとしたら、あなたはA社にお金を出しているという意味で、オーナーの一人になったとも言えます。そこで欲しくなるのが「オーナーとしての見返り」です。何のメリットも無いのにお金を出したくはないですよね。

 

その見返りのひとつが「配当」です。簡単に言えば、「その会社が稼いだお金の一部を分け前としてもらえる」ということです。

 

さて、それ以外の見返りとして、お金ではなく、「その会社で販売している商品などを現物支給してもらう」という形で、株主としての見返りを得るという方法もあります。そうです、この現物支給の延長線上にあるのが「株主優待」なのです。

株主優待でもらえるものとは

株主優待とは、会社のオーナーの一人として、株主がもらう現物支給の見返りのようなものです。では、実際の例を通じてどんな「現物」がもらえるのか、確認してみましょう。

 

例えば、牛丼で有名な「吉野家」や、「はなまるうどん」などを展開している「吉野家ホールディングス」の株主になると、半年ごとに同社経営のお店で使える10枚の300円サービス券がもらえます。牛丼やうどんなど3000円分が現物で、もらえるというわけですね。

 

また「東京ディズニーランド」を経営する「オリエンタルランド」の株主になると、「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」どちらかで利用可能な1デーパスポートがもらえたりもします。これもうれしい現物支給ですね。

 

ちなみに、本業で扱っているサービスや商品が、現物自体の支給の難しいものである会社などでは、お米やギフトカードや商品券などを代わりにくれるところもあります。先程、現物支給の「延長」と言ったのは、こういう会社もあるからです。

株主優待でみんなが幸せになれる

株主優待は企業ごとにいろいろなものが用意されていて、バラエティに富んでいてなかなか楽しいものです。配当金をもらうのも嬉しいですが、株主優待では、お金では得られないワクワク感のようなものも感じられます。優待は株主となることで得られる喜びのひとつなのです。

 

2016年現在、上場企業全体の3分の1ほどがこの株主優待制度を取り入れていますが、この株主優待制度は実は企業側にもメリットがあります。普通、株主優待制度は「ある一定期間、一定以上の数の株式を所有してくれた株主」が、その対象となります。この基準は企業ごとに違っていますが、優待目当てに株を買う人が増え、長期保有するようになれば、企業は株式による資金調達を安定的に行うことができるというわけです。

 

「株主優待で株主側も企業側も幸せになれる」ということですね。

 株主優待を受けるまでの手順

さて、ここまで読んでみて「株主優待を是非受けてみたい」と思った方のために、具体的手順を解説しておきますね。

 

上場している会社の株は証券取引所で売買されているのですが、実際には「証券会社」があなたと市場の間に入って、あなたに株式を販売してくれます。

 

野村証券のような昔からある証券会社の実店舗に行ってもよいですし、楽天証券のようなネットショップ型の証券会社に申し込みをしてもよいです。その証券会社で売買用の口座を開設したら、いよいよ実際に様々な会社の株式を購入することができます。そしてその会社の規定に従って「一定期間の間、一定の数の株式を保有する」ことで、株主としての見返りとして、株主優待を受けることができるわけです。

 

 

以上、株主優待についておわかり頂けたでしょうか。ちなみに今回は「株を買う時」のお話が中心でしたが、「株を売る時」には、買った時より値段が上がったり下がったりしています。これがいわゆる「投資は自己責任で」と言われる要素のひとつです。株を売るタイミングについても、また機会を改めてお話しできたらと思います。今回はここまでです。