「Think Globally Act Locally」 こんな標語をご存じでしょうか?
「地球規模で考え、足元から行動せよ」という意味です。
地球温暖化は地球に住む人類全体の問題ですが、まずは自分のできる事から始める事が大切です。
地球温暖化の影響で南極やグリーンランドなど陸地の氷が過去10年間に急激に解けていて、
その速さは、その前の10年間の数倍のスピードとされています。
北極の氷は、海に浮かんでいるので解けてしまっても海水面の上昇をもたらしませんが、
南極の氷は陸地にあるため氷が解けてしまうと海に流れ込み海水面の上昇をもたらします。
海抜の低い多くの島国で、高潮による被害が大きくなり、海水が田畑や井戸に入り込み作物が育たない。
飲み水が塩水になるなど生活に大きな影響がでています。
これは、人口の多くが海に面した市町村に暮す日本も他人事ではありません。
また、株式会社ウエザーニュースが発表した「桜の開花シュミレーション」の結果によると
気温変化率が最も高いシナリオの場合、100年後には東京を含む太平洋側の地域で、
桜が開花しない現象が起きる可能性があるそうです。
日本の桜の代表種であるソメイヨシノは適度な寒さと暖かさの両方が必要な植物で、
冬の間に十分低い気温にさらされ「冬眠」から覚めて気温の上昇とともに開花に至るため温暖化で
気温の低下がなくなると植生に変化が発生するそうです。
「お花見」文化の根付いた日本にとって、なんとも寂しい予想です。
地球温暖化を防止するためには、その大きな要因とされている二酸化炭素の排出量を
大幅に削減しなくてはなりません。
そのためには、排出源となっている石油・ガス・石炭などの化石燃料から得られるエネルギーの
使用を抑え、太陽光や風力などによって生み出される「再生エネルギー」の
利用を拡大していく必要があります。
環境破壊につながる地球温暖化の原因とされるCO2(二酸化炭素)など、温室効果ガスの
排出を制御するために、世界中でさまざまな取り組みが行われています。
次回は物流において、CO2排出量削減に効果があるといわれているJR貨物の
鉄道コンテナ輸送について紹介します。