いよいよ、この春から「太陽の塔」内部が一般公開へ!

自販機部門の船木です。

 

いよいよ、かつての大阪万博のシンボルとも言える「太陽の塔」の内部が今年の春2018年3月19日から一般公開されます。一時老朽化による安全性の面から公開が危ぶまれていましたが、ようやく耐震補強工事も終え、出口を2Fから入口とともに1Fに変更するなど少し手を加えられつつ、建築基準法の規制で最上階に入れるのは1回16名、塔全体でも30分で最大80名に制限するなどの規定を設けて、この1月19日から専用サイト「太陽の塔オフィシャルサイト」を介して予約受付が始まりました。ところが、あまりの人気に、サイトには予約開始直後の1秒間に3万~4万件のアクセスがあり、ダウンして閲覧できない状態になるなど、今からものすごい過熱ぶりです。

 

というわけで、今回は「太陽の塔」について、ちょっと探索してみましょう。

太陽の塔(出典:太陽の塔オフィシャルサイト

遠い記憶

 

まずは、わたしごとで恐縮ですが、遠い記憶をたどってみます。確か両親だけでなく、祖父母まで一緒に、どこかに出掛けたという記憶は、おそらくあの日が後にも先にも最初で最後だったように思います。その日こそが48年前、日本初どころかアジア初の万国博覧会である大阪万博に、当時小学生だった私が妹共々手を引かれて行った日でした。

 

今のように、インターネットを通じて、国内だけでなく、世界中のいろいろな人と繋がることもでき、しかも、実際に、この国内でも、どこにでも日常茶飯事的に、外国の方々を見かけるようになった、「グローバル」な時代と比べると、大阪万博が開催された1970年代というのは、「グローバル」という言葉どころか、まだまだ「インターナショナル」という言葉すら新鮮に感じた時代だったように思います。 最終的な総入場者数は約6,421万人で、2010年の中国・上海で開催された上海万博に抜かれるまでは万博史上最多だったそうです。まさしく、1970年の「大阪万博」は、1964年に開催された第18回夏季オリンピックである「東京五輪」に続き、戦後日本の経済復興の象徴とも言われた「インターナショナル」な祭典だったわけです。

 

「人類の進歩と調和」をテーマにして、77ヶ国と4つの国際機関が参加した大阪万博は、太陽の塔をシンボルとしたテーマ館をはじめ、国際館と国内の企業館という2種類のパビリオンからなり、当時としてはどれも見応えのある内容だったように思います。人気があったのは、当時、「冷たい戦争」を繰り広げていたアメリカ合衆国とソビエト社会主義共和国連邦のパビリオンで、特に、アメリカ館ではアポロから持ち帰ったと言われる「月の石」を一目見ようと毎日長蛇の列をなしていたようです。残念ながら、何時間もかけて待たなければならなかった、この2つのパビリオンには入れず、子供心には非常に心残りだったのを覚えています。

 

生命の樹

 

さて、太陽の塔の内部は1970年の大阪万博終了後は特別公開を除いては一般に公開されていませんでした。何とかまた内部を見てみたいとの要望の声が多く、ようやく48年の時を超えて、今年3月19日から一般公開されることになりました。とはいうものの、建築基準法の関係で、入場者数が制限されており、「太陽の塔オフィシャルサイト」からの予約受付になるとのことです。

生命の樹(出典:太陽の塔オフィシャルサイト

 

この太陽の塔の内部と言えば、目玉は何と言っても、鉄鋼製で造られた高さ約41メートルの「生命の樹」であり、大阪万博での展示では、大小様々の292体の生物模型群が取り付けられていました。単細胞生物から人類誕生に至るまでを、下から順に<原生類時代><三葉虫時代><魚類時代><両生類時代><爬虫類時代><哺乳類時代>というブロックに分け、各ブロックをその代表的な生物の模型によって表現していました。当時、恐竜と言えば大型爬虫類に分類されていましたが、その後の羽毛恐竜をはじめとする新しい化石の発見やDNA解析による分子生物学的な知見により、恐竜は今や鳥類の一種というか、恐竜の末裔が鳥類だと言われています。その他、生物の進化の詳細については、1970年当時と比べるとかなり変わってきている点もあるでしょうが、行く人の目を釘付けにするような鮮やかな色彩の模型群は、私たちの血の中にあるDNAの中に閉じ込められた、荘厳な生命の歴史の時間を再びエネルギーとして掻き立ててくれるかもしれません。

 

というわけで、滋賀県からJR茨木経由で、エキスポシティ線100系統 万博記念公園駅行きのバスで万博記念公園までお出かけになる方は、土・日・祝日は時間帯に関係なく使える、京都から茨木までのJR昼特切符が便利です。是非、お近くのチケットライフの自販機もしくは店舗にて格安のチケットをお求めください。各店のスタッフ一同、みなさんのご利用をお待ちしております。