大人から子どもまで愛されている日本人の国民食といっても良いメニューがカレーです。今回は美味しくカレーを味わうことのできる優待銘柄を選んでみました。
1.カレーと言えばやっぱりココイチの「壱番屋」
まずは定番中の定番「壱番屋(7630)」です。
「カレーハウスCoCo壱番屋」を直営・FC展開しているあの会社ですね。
「壱番屋」の株主優待は、店内での飲食はもちろん、持ち帰り弁当、宅配弁当、店内商品にも利用できる「飲食優待券」です。またレトルトカレー、ギフトセットなどの配送も可能となっています。
100株以上保有で1,000円相当、200株以上で2,000円、1,000株以上で6,000円、2,000株以上で12,000円相当の優待券がもらえます。
「壱番屋」はTOBでハウス食品の子会社になっています。
ココイチといえば創業者の宗次徳二氏の印象が強いのですが、「カリスマ経営者に頼らずとも続く組織運営」を目指しての事業譲渡という色彩が強いTOBのようです。
2017年4月後半現在で「壱番屋」の株価は3,550円。優待獲得最低額は355,000円となっています。
一方、今やココイチの親会社となった「ハウス食品グループ本社 (2810)」も株主優待を実施しています。
カレー、シチュー用ルウで国内トップのメーカーであるハウスの株主優待は「自社グループ製品」です。
カレーのルウはもちろん、シチューや調味料など様々な商品の詰め合わせです。
100株以上保有で1,000円相当、200株以上で2,000円相当、1,000株以上で3,000円相当の「自社グループ製品」が手に入ります。
ただし、6カ月以上継続保有の株主であることが条件であることには注意が必要です。
2017年4月後半現在で「ハウス食品グループ本社」の株価は2,396円。優待獲得最低額は239,700円となっています。
2.インドカレー老舗の「中村屋」
「中村屋(2204)」は、日本における純印度式カリーの草分けであり、和菓子老舗として知られる「新宿中村屋」を経営する会社です。中華まんでもお馴染みですね。
「中村屋」の優待はレトルトカレーなどを詰め合わせた「自社商品」となっています。
100株以上保有で2,000円相当、300株以上で3,000円相当、500株以上で5,000円相当となっています。
あの老舗の味が手軽に家庭で、味わうことができるというわけですので、実に贅沢な優待メニューです。
「店舗15%割引券1冊および通信販売15%割引」や「社会貢献活動団体への寄付」も選択可能です。
2017年4月後半現在で「中村屋」の株価は4,700円。優待獲得最低額は470,000円となっています。
3.意外と狙い目、贅沢 or ヘルシー系レトルトカレー
さて、ここまではいかにもカレーをくれそうな銘柄を紹介して来ましたが、実はそれ以外にも株主優待でカレーがもらえる銘柄は、たくさんありますので、その中からいくつか紹介します。
「尾家産業(7481)」は、外食産業向け、中食事業向け、病院や高齢者施設などのヘルスケア-事業向けなど、あらゆる「食」の市場に食材の供給をはじめ、物流やシステム支援を行なっている総合食品商社です。
こちらの株主優待は「ビーフカレー詰合せまたは紀州南高梅干または自社商品セット」です。「ビーフカレー詰合せ」は100株以上保有でもらえます。
「ビーフカレー詰合せ」の中身は「サンホームスペシャルビーフカレー200g×3袋」となっていて、業務用のもの。お店で使われているものなので、喫茶店やホテルで出されているレベルのカレーが、家でも味わえるということですね。
2017年4月後半現在で「尾家産業」の株価は1,115円。優待獲得最低額は111,500円となっています。
また贅沢系カレーとして「トーカイ(9729)」の優待も着目です。
「トーカイ」は介護用品レンタルを主力としながら、中部、関西の調剤薬局を第2の柱としている会社です。
こちらの優待は「トーカイオリジナル ビーフカレー」なのですが、こちらは「ディシプル・ド・オーギュスト・エスコフィエ」の称号を授与された、大場一人シェフのレシピによるカレーということで、何やら本格的です。
この贅沢なカレーなどの含まれる自社商品のセットが、100株以上保有で3箱、1,000株以上で9箱、10,000株以上で15箱もらえます。
2017年4月後半現在で「トーカイ」の株価は4,015円。優待獲得最低額は401,500円となっています。
「ロングライフホールディング(4355)」は、関西中心に富裕層向けの介護付き有料老人ホームや、在宅介護を展開している会社です。
こちらの優待は子会社ロングライフダイニング株式会社が販売する「ロングライフカレー」の詰め合わせです。100株以上保有でもらえます。
こちらのカレーは「化学調味料、保存料は一切使用していない、心とからだに優しいカレー」ということでヘルシー系ですね。
事業内容とカレーの目指すコンセプトが一致していて面白いです。
なお、「ロングライフホールディング 」はその他にも「自社グループ有料老人ホーム・グループホーム入居一時金・入園金10万円割引券1枚」という優待も用意しています。
2017年4月後半現在で「ロングライフホールディング 」の株価は473円。優待獲得最低額は47,300円となっています。
もし仮に入園金10万円割引を使うと、驚きの優待利益率になりますね。
もうひとつ、ヘルシー系カレーがもらえる銘柄を紹介しましょう。
「中京医薬品(4558)」は配置医薬品の大手。東海地区中心の直営店のほか一部地域でFC展開しています。
こちらの株主優待は「自社取扱商品」なのですが、その自社商品というのが、「薬屋さんが処方した美味しいカレー 」です。
薬屋さんの目利きで選んだ健康によいスパイス・ハーブばかりを30種類以上も集めて配合したというこだわりの品です。
またカレーの他にも、「薬屋さんが考えた濃縮野菜」というジュースも、もらえます。こちらはカゴメと中京医薬品の共同開発ということです。
このカレーとジュースのセットが、300株以上保有で2,000円相当、500株以上で3,000円、1,000株以上で5,000円、5,000株以上で10,000円相当もらえます。
カレーはもともと薬膳だったと言われていますので、確かにこういうのもアリですね。
2017年4月後半現在で「中京医薬品 」の株価は283円。優待獲得最低額は84,900円となっています。
以上、今回は美味しくカレーを味わうことのできる優待銘柄を選んでみました。株式購入の際には、細かい内容について、ご自身で証券会社のサイトや、企業IR情報をご確認ください。