先日、衝撃を受けたニュースがありました。あの米俳優のチャーリー・シーンさんが
HIVに感染していることを公表されました。しかも、これまでにHIV感染に対する口止め料
として1000万ドル(約12億円!!)以上支払っていたというから、さらに衝撃です。
こうした「恐喝、ゆすり」行為から逃れるためにも全てを公表すること決めたようですが、
かなり辛い選択だったと思います。
(しかし、口止め料で12億円も支払えるとは、さすがにハリウッド・スターですね・・・)
私がチャーリー・シーンを初めて見たのが、映画『プラトーン』でした。
ベトナム戦争を題材にした映画で、チャーリー・シーンは若い志願兵クリス役として出演されていました。
この映画のリアリティやメッセージ性は、当時まだ中学生だった私の心にも深く突き刺さりました。
「戦争で傷つくのは、いつも青春」という、この映画のキャッチコピーも映画の内容を的確に
捉えていて、とても印象的でした。
トム・ベレンジャーが演じる非道の兵士バーンズ、ウィレム・デフォーが演じる善なる上官エリアス、
その間で自分の生きる道を求めるクリス。生き方はそれぞれ違う中、唯一の共通点は3人共戦争の
犠牲者であるということだけ。分かりやすい配役だが奥が深いストーリーも必見です。
ちなみに、この映画には若かりし頃のジョニー・デップも出演しています。
また、この映画の魅力のひとつとして、1986年に制作された映画なのに、今見ても全く古さを
感じさせない点です。
個人的には、未だにこの映画を超える戦争映画は無いと思います。
『7月4日に生まれて』も個人的にかなりの名作です。(この映画にチャーリー・シーンは
出演していませんが)先ほどの『プラトーン』と同じベトナム戦争の映画で、監督も同じ
オリバー・ストーン監督の作品ですが、『プラトーン』が戦場での葛藤を描いた作品に対し、
『7月4日に生まれて』は、ベトナム戦争帰還兵の帰国後の人生を描いた作品になっています。
主役はトム・クルーズです。戦争という「非日常」が舞台ではなく、帰還後の国内という
「日常」が舞台となっており、ある意味、より悲壮感や切実さが伝わってくる作品だと思います。
私が名作戦争映画を3本挙げろ、と言われたら、
- 『プラトーン』
- 『7月4日に生まれて』
- 『西部戦線異状なし』
この3本ですかね。次点で『地獄の黙示録』を。
戦争映画といえば、「戦争美化」だの何だのと、くだらないレッテル貼りをしたがる人が
少なく無いと思います。戦争はしてはいけない、そんなことは誰でも分かっていることなんですよ。
そうならないように、もしなった場合どう対応すればよいか?そういうことを映画を見て一種の
疑似体験として捉えてみてはどうかと思います。
なので、「何が何でも戦争反対!軍隊反対!自衛隊も反対!」と喚く薄っぺらな平和主義者や
9条信者、「話しあえば何でも解決できる!LOVE&PEACE」と宣う脳ミソお花畑な人達は、
これらの映画を見たところで良さがわからないと思います。(まあ、そんな人達は最初から
見ないとおもいますけどね・・・)
そんなわけで(途中、戦争映画の話になりましたが)、HIVを抑制しながらの俳優業は大変かと
思いますが、チャーリー・シーンさんには今後も頑張って頂きたい気持ちでいっぱいです。
吉田