最近また人気の高まっている日本酒。今回は株主優待で日本酒がもらえる銘柄を紹介します。
1.EV(電気自動車)関連銘柄としても注目の「安永」
「安永(7271)」は自動車向け工作機械や半導体検査装置を手がける会社で、いわゆるEV(電気自動車)関連銘柄です。
中国、ガソリン車の生産・販売禁止時期を検討
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ11H3L_R10C17A9000000/
上記のニュースからもわかるように、世界的にガソリン車廃止の潮流は強いため、EV関連銘柄はしばしば市場でストップ高になっていたりします。
まさに注目のEV関連株のひとつでもある「安永」ですが、株主優待の方も充実しています。
こちらの株主優待は500株以上保有でもらえる「三重県伊賀地方の特産品(3,000円相当)」です。
「伊賀牛モモ肉」「伊賀牛肩ロース肉」「伊賀牛カレー」「伊賀米コシヒカリ」「伊賀産手延べ素麺『伊賀の糸』」などと並んで、「伊賀の地酒(日本酒)」が選択可能です。
2017年9月後半現在で「安永」の株価は2,989円、優待獲得最低額は150万円弱です。
2.毎年各地の地酒を味わうことのできる「稲葉製作所」
「稲葉製作所(3421)」は100人乗ることのできる物置で有名なあの会社です。オフィス家具なども手がけています。
「稲葉製作所」の7月の株主優待は「オリジナル図書カードまたは地域特産品より選択」となっているのですが、この地域特産品の中のひとつに地酒が含まれています。
ただし300株以上保有が必要で、100株以上300株未満の場合は図書カードしかもらえないことには注意が必要です。
地域特産品は、
「稲葉製作所」と関わりの深い地域の中から、毎年異なる都道府県を選出しています。
とのことです。
たとえば、2016年は群馬県の地酒「尾瀬の雫」「水芭蕉」が、2017年は山口県の純米酒「西都の雫」がもらえました。
毎年各地の地酒を味わうというのもなかなか贅沢ですね。
2017年9月後半現在で「稲葉製作所」の株価は1,396円、地酒を手に入れるための優待獲得最低額は41万円程です。
3.世界酒品評会メダル受賞の純米酒がもらえる「電算システム」
「電算システム(3630)」は情報処理サービス開発の会社です。
最近では、スマホを使ってコンビニで「払込票なし」で決済できるサービスを開始することが話題となっています。
スマートフォンを活用した新しいコンビニ決済サービスの提供を開始
http://www.densan-s.co.jp/topics/upload/BarcodePay20170907.pdf
この「電算システム」の株主優待は100株以上保有でもらえる3,000円相当の岐阜県特産品です。
「明方ハムセット」「ハッシュドビーフ&ビーフシチューセット」「はちみつゆずと人気はちみつ2本セット」「玉井屋お菓子揃え」「龍の瞳(お米3Kg)」と並んで「世界農業遺産 清流長良川地酒」が選択肢に入っています。
>世界農業遺産(GIAHS)に認定された清流長良川の伏流水と、岐阜のお米で仕込んだ生粋の岐阜地酒『長良川』。岐阜酒米「飛騨ホマレ」仕込みの吟醸酒と IWC(世界酒品評会)メダル受賞の純米酒の2本セット。
とのことで、なかなか良さそうなお酒です。
4.地銀のカタログギフト
日本酒は日本が世界に誇るべき宝であると私は考えています。
日本各地に蔵元があり、それぞれの土地の個性を活かした銘柄が作られていることは、とても素晴らしいことだと思います。
そういった意味で、日本酒と地方銀行の相性は良いのです!
各地銀の提供する株主優待の中でも特に「TSUBASAアライアンス」の提供するカタログギフトには注目です。
「TSUBASAアライアンス」については「千葉銀行 (8331)」 のwebサイトにこのように書かれています。
http://www.chibabank.co.jp/company/ir/investor/stockholder/
>TSUBASA金融システム高度化アライアンス(TSUBASAアライアンス)
フィンテックをはじめ先進的なIT技術を調査・研究するために発足した枠組みで、現在、千葉銀行、第四銀行、中国銀行、伊予銀行、東邦銀行、北洋銀行の6行が加盟しています。加盟行は、人材交流やお客さまの海外進出支援などにも連携分野を広げています。
こちらに加盟している地方銀行のうち、北洋銀行を除く5行が株主優待制度を設けていて、地元特産品などがもらえるカタログギフトが大変充実しています。
「千葉銀行」の1,000株以上から10,000株未満保有でもらえるカタログギフト(3,000円相当)では、「地酒『朝市娘』純米吟醸」「辛口『房総夢街 道』吟醸酒」「山廃純米大吟醸」などなど様々な日本酒が選択可能になっています。
また「東邦銀行(8346)」の1,000株以上5,000株未満かつ1年以上保有の方を対象とした「阿武隈」という3,000円相当のカタログギフトでは、「『会津』純米吟醸・純米酒セット」や「伝統名酒 南郷こだわりセット」がもらえます。
「第四銀行(8324)」の1,000株以上10,000株未満保有の方を対象とした2,500円相当の新潟県特産品のカタログギフトでは、「越の誉 純米大吟醸」などおいしそうな新潟のお酒がいろいろと選べます。
あまりにたくさんの選択肢があってここでは紹介しきれませんが、とにかく「日本酒が欲しいなら、地銀の株主優待を狙え」というのは、正解な気がしています。
なお「TSUBASAアライアンス」加盟の地銀の株主優待では、他県の特産品も株主優待の対象となっています。
たとえば「千葉銀行」の株を持っていれば、その他に新潟県(第四銀行)、岡山県(中国銀行)、愛媛県(伊予銀行)、福島県(東邦銀行)の特産品も合わせて選択することができるのです。
「TSUBASAアライアンス共同企画特産品コース」という別のカタログから選択する方式のようですが、こちらも考慮に入れつつ、投資するべき銘柄を選んでいけると良いかと思います。
以上、今回は日本酒のもらえる株主優待を紹介しました。株価自体は日々変動しますし、株主優待の内容も変更の場合があります。株式購入の際には、細かい内容について、ご自身で証券会社のサイトや、企業IR情報をご覧ください。