今回は優待をうまく利用しながら、手軽におシャレを楽しむのに便利な銘柄を選んでみました。
1.10,000円相当の買物券がもらえるヴィレッジヴァンガード
「ヴィレッジヴァンガードコーポレーション(2769)」は、書籍、CD、雑貨、食品等の複合小売店を展開している会社です。
「遊べる本屋」として知られる同社ですが、アパレルも取り扱っています。
こちらの優待のすごいところは何といってもその金額でしょう。
1年未満保有で買物券(1,000円券) 10枚、 1年以上継続保有で買物券(1,000円券) 11枚、 2年以上継続保有で買物券(1,000円券) 12枚となっていて、最低単元の100株を保有することで、10,000円相当の買物券が得られるわけです。
2017年2月半ば現在でヴィレッジヴァンガードの株価は1100円弱です。
11万円ほどの投資で1万円のリターンが得られるということになるなら、これはかなりな高利回りと言えるでしょう。
ただし、この買物券は「2,000円以上の買物につき2,000円ごとに1枚利用可」という条件つきですので、ヴィレッジヴァンガードを頻繁に使う人向けの優待であると言えます。
ヴィレッジヴァンガードの扱うアパレル商品はかなり個性的でもありますので、ちょっと人を選ぶ優待ではあるかもしれませんね。
2.ファストファッションを楽しめる株主優待
流行を取り入れつつも安い価格でファッションを楽しむことのできる「ファストファッション」の優待銘柄を紹介します。
まずはファストファッションと言えば「しまむら(8227)」でしょう。
「しまラー」という言葉もすっかり定着した感がありますね。
しまむらの株主優待は、1,000円の買物券が、100株以上保有で2枚、1,000株以上で4枚、3,000株以上で6枚、5,000株以上で10枚もらえます。
もともと商品価格の安いお店なので、2,000円でもだいぶ充実感が得られるのではないでしょうか。
ただし、その商品価格とは逆に「株価は高い」です。
2017年2月現在で、しまむらの株価は14,000円強です。
最低単元が100株ですので、最低投資金額は140万円を越えます。この点は注意が必要です。
「ハニーズ(2792)」は、10代から40代に向けたレディスカジュアルファッションを扱う会社です。
こちらの銘柄は、かつて最低単元が10株の時代がありました。そのため10株以上保有で自社商品引換券(500円)が1枚もらえるところから優待がスタートしますが、現在の最低単元は100株です。
今から買われる場合は、100株以上保有で自社商品引換券(500円)が6枚、1,000株以上で12枚もらえる、と考えておけばよいでしょう。
2017年2月半ば現在でのハニーズの株価は1,050円ほどですので、最低投資金額は10万〜11万ほどです。
金額的には、比較的気軽に手がけやすい銘柄ではないでしょうか。
「ライトオン(7445)」は、ジーンズカジュアルチェーンとして有名ですね。こちらの優待は「同社の経営する全店舗(オンラインショップは除く)で利用できる優待券」です。
100株以上で3,000円相当、500株以上で5,000円相当、1,000株以上で7,000円相当の優待券がもらえます。
2017年2月半ば現在でのライトオンの株価は1,000円弱ですので、最低投資金額は10万円弱ということになります。
こちらも、金額的に比較的気軽に手がけやすい銘柄ではないでしょうか。
3.スーツ量販店で使える優待
節約志向のビジネスマンの方や、就職活動する学生さんなどにとって嬉しいのが、スーツ量販店ですね。それぞれ有名どころの優待をチェックしておきましょう。
まずは郊外型紳士服専門店チェーンの草分けである「青山商事(8219)」です。
「洋服の青山」で有名な、紳士服業界首位の会社ですね。
こちらの優待は15%割引の優待券が、100株以上で3枚、1,000株以上で4枚、3,000株以上で5枚となっています。
続いて「AOKIホールディングス(8214)」です。こちらは紳士服専門店で業界2位です。
こちらの優待は自社グループ買物優待券(20%割引)です。
100株以上で5枚、1,000株以上で10枚となっていて、割合・枚数ともに青山商事を上回っていますね。
またそれに加えて「婚礼10万円割引券1枚」がついてくることにも注目です。
実はこれはAOKIホールディングスの子会社である、結婚式場を運営するアニヴェルセルで使用できる割引券です。
金額的にはかなり大きいですから、うまくタイミングの合う方にとっては着目すべき優待です。
紳士服業界3位の「コナカ(7494)」の優待は、「優待割引券(20%割引)」です。割引率はAOKIと同じです。
100株以上で3枚、1,000株以上で5枚、3,000株以上で10枚がもらえます。
枚数で比較するとAOKIの方が上回りますね。
この3社の2017年2月時点の株価を比較します。
「青山商事 」は3900円ほどで、最低投資金額は39万円ほど。
「AOKIホールディングス」は1300円台で、最低投資金額は13万円強。
「コナカ 」は500円台後半で、最低投資金額は6万円弱です。
金額的に手がけやすく、利回り的にお得なのは、コナカということになりそうです。
4.意外と優待の無い銘柄
ファッションの株主優待ということで、期待してしまうのが「ユニクロ」や「ジーユー」を展開する「ファーストリテイリング (9983)」ではないでしょうか。
実はファーストリテイリングの株には株主優待はありません。
また「無印良品」を展開する「良品計画 (7453)」も株主優待制度をもっていません。「ジーンズメイト (7448)」も同じく優待制度がありません。
ちなみに「ジーンズメイト」は2017年1月にダイエットで有名な「RIZAPグループ」との資本・業務提携を発表したことで株価が急上昇しました。
将来的に「ジーンズメイトの株を買うとライザップの優待割引券が付いてくる」などという日が来たら面白いな、と想像しています。
以上、優待をうまく利用しながら、手軽におシャレを楽しむのに便利な銘柄を選んでみました。皆様のニーズに合わせてお役立てください。