こんにちは、鉄道マニアの自動販売機部門 コードネーム:Rough river です。
今回も皆様を鉄道マニアの世界にご案内致します。
今やすっかりおなじみとなり、鉄道に欠かせないものとなった駅メロ、JRだけでなく関西・関東の大手私鉄、地下鉄等で使用されています。
では皆様、早速駅メロを聞きに一緒にまいりましょう。出発、進行‼
まずは駅のメロディ、つまり「駅メロ」とは何ぞやと言うところから入りましょう。
駅メロとは、鉄道の駅ホームでお客さんに列車の発車あるいは接近を知らせる音楽です。
従来日本の駅では発車を知らせる手段として「発車ベル」「ブザー」と言ったとっても刺激の強い、ともすれば「せきたてられる」印象のあるサウンドが用いられていた訳ですが、それに代わり気持ちよく爽やかに乗車を促す事をmission”使命”とした音楽として駅メロが誕生したのです。
駅メロは大きく分けて「発車メロディ」と「接近メロディ」の二つがあります。
発車メロディは従来使用されていたブザーやベルに代わるものとして登場してきましたが、接近メロディは1990年代に電車の接近を予告する音楽としてデビューしました。
関西の鉄道会社を例にとってみればJRの場合、線区によって接近メロディしか流れないところがあれば、
接近メロディと発車メロディが両方流れる線区もあります。
大手私鉄(京阪、阪神、山陽電鉄)、地下鉄は接近メロディと発車メロディ両方流れています。
詳しくご案内しましょう。
駅メロをホームで流すためには、皆さんご存知の「発車ベルスイッチ」を含む音響装置が必要です。
音響メーカーは、それぞれ発車メロディのライブラリーを保有しております。
JRはじめ各鉄道会社によってさまざまな個性の駅メロが存在します。
鉄道会社だけでなく制作会社や作家にもそれぞれの個性やこだわりがあります。
JR京都線、JR神戸線、大阪駅の駅メロの曲は「♪ドレミファ…」の繰り返しの接近メロディのみが流れ発車メロディは流れません。
大阪環状線については、当初接近メロディのみ流れていましたが、2015年3月22日から大阪環状線19駅全部違う発車♪メロディが奏でるようになりました。
一例を上げますと大阪駅では大阪を愛し、大阪に愛された故・やしきたかじんさんの代表曲「♪やっぱ好きやねん」が流れ、天王寺駅では鐘で知られる天王寺にちなんで、和田アキ子さんの紅白でもおなじみの名曲「もうあの鐘を鳴らすのはやめてくれ」いや失礼「♪あの鐘を鳴らすのはあなた」の発車メロディが流れます。
他の環状線の駅も「その駅(町)らしさ」を存分に表現するオリジナル曲を各駅で電車が発車するたびに楽しめます。
JR琵琶湖線は、2015年3月15日から各駅にブザーに代わる接近メロディが流れるようになりました。
メロディは皆さんご存知の「♪ピポン ピポン …」の繰り返しのメロディで発車メロディは採用されていません。
そして最後にご案内するのが、お待たせしました‼ 京阪電車の発車メロディです。
2008年京阪では運行管理システムの更新を進め、それに合わせて発車メロディも新しいものになりました。
具体的には特急列車と一般列車さらに上り下りの合計4パターンの列車種別によってメロディを変えるという事は、現在に至るまで京阪しか採用していない考え方です。
京阪が当時導入を進めていた新運行管理システムでは、駅の出発信号機が青信号に変わる8秒前に発車メロディが連動して流れ始める機械が導入されています。
曲が流れ始めた瞬間からドアが閉まるまでの時間が10数秒になるため
無理な駆け込み乗車を防止する効果もあるのです。
京阪線の18駅で使用しているパターンの発車メロディをパターンごとにメロディをつなげると一つの曲になるように設計されています。
鉄道音楽業界の御意見番の向谷実さんが作曲された「京阪電車発車メロディCOLLECTION2013」のCDも発売されました。
そして東京の山手線はじめJR東日本の線区、京浜急行、東京メトロ、兵庫県の山陽電鉄の駅メロを作曲された塩塚博さんも多くの作品を出されています。
国内で使われている駅ホーム数では駅メロ作家としては、ナンバーワンの作曲家です。2013年4月30日駅メロTHE BEST CDが発行されました。
終わりに各鉄道会社にとって安全と安定の運行管理において駅メロの拡大を期待し、楽しい曲、心に残る名曲、オリジナル曲を各駅で電車が発車、到着するたびに楽しみたいものです。
次回も皆様を鉄道マニアの世界へとご案内致します。