恐竜博2016

自販機部門の船木です。

 

まもなく2016年3月8日(火)から6月12日(日)まで、東京上野の国立科学博物館にて、特別展「恐竜博 2016」が開催されるようです。

 

恐竜博 2016

 

私の小さい頃は、大掛かりな「恐竜博」どころか、ちょっとして恐竜の骨格のレプリカや復元模型自体もまだ珍しくて、近くでそういった展示施設や催し物があると聞くと、親にせかんで連れて行ってもらったものです。

 

今回は、その恐竜について、少しお話してみることにします。

 

男の子の憧れの存在・恐竜

 

「恐竜」(dinosaur)--昔から男の子にとってはまさに「強い者」の象徴でした。特に、あの見るからに獰猛な歯を持つ巨大な口でガブリとでも食われたらどうしようかなどと思わず想像してしまうティラノサウルスは憧れの存在ですらありました。

 

私が小さい頃は、「恐竜」と言えば、その名の由来通り「恐ろしいトカゲ」つまり完全に「爬虫類」に分類される脊椎動物の一種でした。男の子にとっては、エラスモサウルスなどの「首長竜」も、イクチオサウルスなどの「魚竜」も、古生代に生息したエダフォサウルスなどの「哺乳類型爬虫類」も、「サウルス」とつけば恐竜でしたし、それどころか、プテラノドンなどの「翼竜」も、恐竜でした。だから、「恐竜」がポピュラリティを得ていく過程で生じた、発見された骨の化石が学術的に正式に「恐竜」に分類されるなのかどうかといった論争など、その古生物の価値を低めるものではありませんでしたし、「恐竜」に分類される否かで一喜一憂する自体が滑稽でしかありませんでした。そんな厳密性を持って、「恐竜」というものを位置づけなどしなくても、一般の人にはより広義の意味合いで十分ではないでしょうか。

恐竜にいつ出会ったか?

 

そもそも「恐竜にいつ出会ったか?」という話ですが、もちろん本物の恐竜に通り道でバッタリ出くわしたとかいう話ではなくて、小さい頃、どんなところで恐竜の姿を見かけたかということです。

 

まずは、やっぱり『ゴジラ』だとか『ウルトラQ』だとか『ウルトラマン』といった、いわゆる「怪獣」が登場する映画やテレビの特撮もので、確かモノクロ時代の初代『キングコング』にもキングコングと戦う恐竜の姿がありました。昔はほとんど「恐竜」はまるで架空の生物である「怪獣」の一種のように扱われていた感じでしたが、少しずつこの太古の地球に実在した古代生物の一種だったという市民権が確保されていきました。

 

その他、恐竜を扱った小説としては、短編ですが、『ウは宇宙船のウ』に収録されているレイ・ブラッドベリの『霧笛』が有名で、何百万年何千万年もの孤独の中を生きてきた恐竜が灯台の霧笛を仲間だと思って近づいてきて、どんな想いだったのかその灯台を崩してしまうという話があります。何とも言えない物悲しさが漂う作品だったのを覚えています。

 

そう言えば、時代が変わろうとしていた1989年に発売された当時日記だったロック・バンドのレベッカの7枚目のアルバムのタイトルが「ブロントサウルス」という恐竜の名前のパロディーとしてネーミングされた『BLOND SAURUS』なども印象的でしたね。

改めて、恐竜とは何か?

 

さて、改めて、恐竜とは何かということですが、分類上は、真核生物のドメインのうちの動物界の脊索動物門の脊椎動物亜門の顎口上綱の肉鰭綱の四肢動物の爬形類の有羊膜類の双弓類の主竜形類の主竜類の鳥頸類の恐竜様類の恐竜形類の恐竜として分類されていて、大きく竜盤類と鳥盤類に分けられ、さらに、竜盤類は獣脚類と竜脚形類に分けられます。

 

鳥盤類は非常にその形状が特色的なものが多く、ステゴサウルスなどの剣竜類、アンキロサウルスなどの鎧竜類、トリケラトプスなどの角竜類などが分類されます。また、竜盤類のうちの竜脚形類は、ディプロドクス、アパトサウルス、ブラキオサウルなどのカミナリ竜が属します。獣脚類には、ティラノサウルスやアロサウルスなどが属します。

 

ざっくり言うと、脊椎動物の魚類の中からシーラカンスなどが分岐し、そこから、両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類などの四肢動物が分岐し、まず、両生類からそれ以外の四肢動物が分岐し、続いて、爬虫類と哺乳類の祖先が分かれ、その爬虫類の祖先から恐竜が分岐しました。これで行くと、爬虫類と哺乳類の祖先は既に古生代には分岐していて、ワニ類と恐竜との分岐も比較的早く、鳥類は恐竜の直系であり、その末裔と言っていい存在ということになるようです。しかも、鳥類は分類上は獣脚類に属しますから、まさしくティラノサウルスの親戚というわけです。実際、ティラノサウルスの仲間に羽毛恐竜の化石も見つかっているようですから、ティラノサウルスも実は鳥の一種だったという話になってくるのかもしれませんね。

日々更新される恐竜のニュース

 

ちなみに、恐竜ファンにはたまらないほど、恐竜の関するニュースは、いまだに世界各地で日々新しい発見がされている状況であり、これからもますます目が離せません。

 

福井で新種恐竜=全身に羽毛、小型獣脚類

 

いまだかつてないほどケガした恐竜の化石が見つかる

 

国立科学博物館での特別展

 

さて、今回の「恐竜博2016」は、上野の国立科学博物館で2016年3月8日(火)から6月12日(日)まで特別展として開催されます。

恐竜博2016

国立科学博物館 特別展『恐竜博2016』

(出展:http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2016/dino2016/)

 

今回一番の目玉は「史上最大の肉食恐竜スピノサウルス」だそうです。

 

というわけで、滋賀県から京都・米原経由の新幹線で、東京上野の国立科学博物館にお出かけになる方は、是非お近くのチケットライフの店舗にて、新幹線のチケットをお求めください。各店のスタッフ一同、みなさんのご利用をお待ちしております。