こんにちは、鉄道マニアの自動販売機部門 コードネーム:Rough river です。
今回からは、知得コラム(知っておくと得をする)と言う題目で3回に分けてご紹介します。
まず上り下りの概念から紹介しましょう。
●一般的に「上り」は東京行き
鉄道で「上り」「下り」というそれぞれの進行方向を表す表現がある。
円を描いている大阪環状線、東京の山手線などは、
内回り、外回り、地下鉄などは「○○方面」という言い方があるが、
多くの列車は「上り」「下り」で区別される。
しかし、これは関西ではあまりなじみのない表現ではないだろうか、関東では単純だ。
東京方面に向かう列車は全て「上り」になる。
関西でもJRは東京方面行きが「上り」だ。
●関西私鉄の「上り」「下り」
「上り」「下り」は関西の場合、会社によってかなり相違がある。
私鉄のほとんどは大阪に向う列車を「上り」としているが、阪急では梅田(大阪)方面に向う列車は基本的に「上り」だが、
京都線に限り梅田発京都方面、河原町行きを「上り」としている。
京阪も同様に淀屋橋発京都方面、出町柳行きが「上り」となる。
阪神、近鉄、南海は大阪方面行きが「上り」だ。
関西の中心は大阪だから、大阪方面を「上り」とするのが実体に合っているだろう。
大阪に集まる列車を「上り」とする傾向の強い私鉄と東京方面を「上り」とするJR。
「上り」「下り」の概念は、東京を中心とした考え方で関西にはそぐわないのかもしれない。