2016年1月より導入されるマイナンバー制度。そのマイナンバーの通知が今月から
開始されます。恥ずかしながら、マイナンバー制度の内容をあまり分かっていなかったので、
少し調べてみました。
国民一人ひとりに番号を付けて管理するマイナンバー制度。
国が期待する効果は主に3つあるようです。
①公平・公正な社会の実現
所得や行政サービスの受給状況などを把握しやすくなり、不当に負担を逃れることを防止し、
本当に支援を必要とする人に的確な支援を行うことができる。
これは、年金や生活保護等に関わってくるんでしょうか。確かに過去何度も年金関連の不祥事はありました。
今回の制度で完全に無くなるとは思いませんが、情報管理が簡潔化される事により
改善されることはあるかもしれません。
生活保護に関しても、本来必要とする人に行き渡らず、不正に受給しているケースは
少なくないように思います。
かなり以前、某お笑い芸人の母親の不適切な生活保護受給が発覚した際も問題になって
いました。それ以来、このお笑い芸人をテレビで見かける機会がすごく減ったと思います。
それだけ国民感情を刺激してしまったのでしょうか・・・。
こういった不正に対する防止効果も期待されます。
②国民の利便性の向上
添付書類の削減など行政手続が簡素化され、国民の負担が軽減される。
ある一つの行政サービスを受けようとしても、複数の機関から複数の書類を用意してきて提出、
その後もサービス開始まで長らく待たされる、現状ではこんな事が結構あると思いますが、
マイナンバー制度により個人の情報が一元管理されれば、国民も行政側も手続きが楽になり、
それが行政サービスの向上に繋がればいいなと思います。
③行政の効率化
行政機関や地方公共団体などで、様々な情報の照合、入力などに要していた
時間や労力が大幅に減少される。
前述のように、似たような書類を複数の機関が作成している現況ですが、国民個人の情報が
一元管理されることにより、それらに要していた人件費や作成費用などを省略できることで
税金の無駄遣いが減る(と思います)。これはかなり有意義な事だと思います。
実際にこれらのメリットを国民が受けることが出来るかは、制度運用前の現時点では
わかりませんが、新しい制度が始まるとメリットだけでなくデメリットもあります。
まずは、「マイナンバー詐欺」みたいな犯罪の横行ですかね。多分、あの手この手の
新たな手法が問題になりそうです。
マイナンバーを管理する立場にある者が情報を悪用してのストーカー行為等の犯罪、
マイナンバー情報そのものの漏洩など、心配も多々あります。
来年1月より開始されるマイナンバー制度。国家が国民の個人情報から“金”の流れまで
しっかり管理出来る制度でもあると思います。国が国民から容赦なく(効率的に?)税金を
搾り取ることに特化した制度にならないように祈るばかりです。
ちなみに、このマイナンバーの通知は簡易書留で送られるそうですが、
全国民(正確には全世帯ですかね)に送ることになるので、
それにより日本郵政はかなりの利益を得るのでは?と勘ぐってしまいます・・・。
商品課 吉田