自販機部門の荒川です。
先月、阪急梅田駅に行ってきました。阪急梅田駅は神戸線 宝塚線、京都線と3線が合流する巨大ターミナル駅です。
平 日の1日の平均乗降客数は約60万人と在阪私鉄ではトップ です。JR大阪駅、阪急、阪神、大阪市営地下鉄と合わせると 約250万人にもなります。
豪華な車両
その阪急電車の車両は昔から一貫したポリシーが感じられ 優美なデザインと機能性を兼ね備えています。照明もカバー 付き社内灯もしくは間接照明で内装は木目で仕上げられ座席 の掛け心地もいい。窓は、グリーン色のUVカットのラミー ガラスで万一破損してもガラスが飛散しません。このガラス は他の強化ガラスよりもかなり高価です。その意味では阪急 は細かいところにもお金を かけているのです。
行き届いたメンテナンス
また、車両メンテナンスの良さも定評があります。新旧車 両に関係なく手入れが行き届いています。改良も絶えず行って おり、また、車体は鏡面のようによく磨かれていて走行時も 揺れが少なく快適であります。保線状態が非常によいという ことであります。
乗務員の挨拶
もう一つ、注目したいことは阪急の乗務員(運転士・車掌)の 姿勢であります。先発の優等列車(特急・通勤特急・急行)が電 子(発車)メロディーが鳴り発車するときに、次発の準急または 普通電車の乗務員がホームで乗客に向かって一礼する動作は、 何回でも見たくなるシーンで非常に感激します。
創業者のポリシー
このことは、阪急の創業者の小林一三のポリシーが伝えてい ます。そして、小林一三もこうも言っておられる 『乗客は電車を創造する』 『すべての事業の対象は大衆であり、どんな仕事の末端も大衆 に繋がっている』 との言葉を遺されている。
官都東京と商都大阪といった土壌の相違もあるが首都圏各大 手私鉄と比較して阪急は目線を低くエンドユーザーである利用者 にいつも寄り添う姿勢も特徴であります。
例えば戦前の阪急の車掌は終点が近づくと網棚の荷物を降ろし て客に渡すというサービスしていたといわれています。乗客を 『御乗客』と表現するのも阪急の伝統である。建前で『お客様』 と呼ぶような事業者意識ではないことが明らかであります。
次回は、駅名の由来および難読地名などを紹介します。