連日、猛烈な暑さが日本列島を襲っていますね。30年ほどまえの日本は、こんなに暑くはありませんでした。地球温暖化の影響でしょうか、日本は亜熱帯化しているともいいます。そんな酷暑の夏ですが、株価に影響は出るのでしょうか?
答えは、YES! 夏だけではなく、季節ごとに株価が高くなる銘柄があるのです。そこで今回は、季節ごとにどんな銘柄に株価の影響が出るのかご紹介します。新たな株式投資の参考にして投資を成功させ、オトクに株主優待ライフを送ってくださいね。
四季折々、季節の特徴に合わせた銘柄が高くなる!
季節ごと「よく売れる商品」や、「よく利用される施設」などがあり、それらを扱う企業の株価は上がる傾向です。季節によって影響を受けるものを「季節銘柄(シーズンストック)」と呼び、それぞれの「シーズン」を知ることで投資の計画も立てやすくなります。
春に株価が上がるのはどんな銘柄?
春は新入学や新社会人、異動などのシーズンです。また春休みとゴールデンウィークもあるため、レジャーシーズンともいえます。そんな春に株価が上がる銘柄は、以下のような業種です。
- 文具関連
- スーツなどアパレル関連
- ホームセンターや家具店
- 旅行会社
- 引っ越し関連
- レジャー施設
- 花粉症対策関連
子どもも大人も、新生活や新入学、引っ越しなどが多い季節。必然的に新生活準備に関係する銘柄が上昇します。ゴールデンウィークのレジャー関連も株価が上昇しますが、秋のレジャーシーズンにも上昇する可能性が有り得ます。
夏に株価が上がるのはどんな銘柄?
夏はビールが飲みたくなったり、冷たい飲食物が欲しくなったりしますね。また涼しい部屋も恋しくなる季節。そんな夏に株価が上がる銘柄(サマーストック)は、以下のような業種です。
- ビール関連
- 清涼飲料水関連
- アイスクリーム関連
- エアコン関連
- イベント関連
- 電力会社
夏は「冷夏」に注意が必要! 涼しい夏になってしまうと、各企業で扱う商品の需要が落ちてしまいます。天気予報では数ヶ月前から「冷夏」か「猛暑」かを予測していますが、予測はあくまでも予測。蓋を開けたら真逆だったということも。気温に大きく影響されるというリスクを孕んでいます。
秋に株価が上がるのはどんな銘柄?
残暑ながらも、うだるような暑さが和らいで過ごしやすくなる秋。レジャーやスポーツなどに適した季節でもありますね。そんな秋に株価が上がる銘柄は、以下のような業種です。
- レジャーグッズ関連
- レジャー施設関連
- アウトドアグッズ関連
- スポーツ用品関連
- 旅行会社
- 交通機関
アウトドアに適したシーズンであり、運動会がある学校も。そのため、アウトドアグッズやレジャーグッズに注目したいですね。もちろん、旅行関連も見落としたくないところ。他の季節に比べてイベントは少ない印象ですが、注目どころは多くありますよ。
冬に株価が上がるのはどんな銘柄?
冬はイベントが目白押し! 冬レジャーはもちろん、クリスマスやお正月、バレンタインやホワイトデーなど次々に押し寄せてきます。暖房をつける季節になり、雪が降る前にはタイヤの交換も必要になりますね。そんな冬に株価が上がる銘柄は、以下のような業種です。
- おもちゃ・ホビー関連
- お菓子関連
- タイヤ関連
- スキー・スノーボード関連
- 暖房・エアコン関連
- マスク関連
- 鍋物関連
おもちゃ・ホビー関連は任天堂などのゲーム関連企業も忘れずに注目したいところ。年末年始は、ゲーム機やゲームソフトをプレゼントする親や、お年玉でゲームを買うという子どもも多くいます。またクリスマス商戦に合わせて、ゲームソフトを販売する企業も多くありますよ。
季節銘柄を買うときに気をつけたいこと
季節銘柄は、「特定の季節に株価が上がる」ものです。「麦わら帽子は冬に買え」という投資格言もあるように、投資するならその季節になる前にする必要があります。またひとつの季節のあいだはずっと高値とは限らず、最盛期や最盛期が過ぎれば下落することも。「季節に左右される」という銘柄ですから、当然ながらリスクもあるわけです。
過去のデータから予測して事前に投資しても、季節ごとの気候や、銘柄を取り巻く環境次第では株価が上がらないことも。ある意味、ギャンブルでもある季節銘柄。投資をするときには、メリットとデメリット、そしてリスクをしっかりと考え、タイミングも見計らってくださいね。
季節銘柄を上手に使って、株主優待ライフも充実させて!
今回ご紹介した季節銘柄の業種は、数多くあるなかでもその一部です。他にも季節によって株価を上げる業種はたくさんあります。株式投資をするときには、季節銘柄も上手に使っていきましょう。買い時、売り時を見極めて損のない投資を! そして株主優待ライフもしっかりと充実させてくださいね。