2016年4月14日と16日の2度にわたって熊本県と大分県を襲った熊本地震は、まだ皆さんの記憶に新しいことでしょう。震度7を2度記録した益城町をはじめ、被災地では甚大な被害がありました。
大きな地震は爪痕も深く、復興にはとても時間がかかるものです。2011年の東日本大震災も未だに復興が終わっていませんし、1995年の阪神・淡路大震災の復興もとても長い時間を要し、本当の意味では終わっていないと言われています。
熊本地震の被災地も一歩ずつ復興を進めていますが、長い道のりであることは明らかです。地震発生当初から、被災地への復興支援を続けているという人もいることでしょう。これから支援したいという人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、熊本地震への復興支援ができる株主優待をご紹介します!
関連記事:復興支援ができる株主優待特集!<東北編>
株主優待で復興支援ができる銘柄3選
復興支援には、募金やふるさと納税、ボランティアなど、その形はさまざま。しかし株主優待で支援ができるということも、選択肢のひとつとして知っておきたいですね。
今回ご紹介する銘柄は以下の3つです。現地への寄付やご当地グルメ、熊本城復興城主の特典があります。
- DCMホールディングス株式会社(3050)
- 長瀬産業株式会社(8012)
- 平田機工株式会社(6258)
DCMホールディングス株式会社(3050)
カーマやダイキ、ホーマックといった、ホームセンターを多数展開することで知られる「DCMホールディングス株式会社(3050)」。このDCMホールディングスの株主優待は選択制になっています。
- 100株以上……「DCMブランド商品詰め合わせ」か、「大震災復興支援活動への寄付」
- 寄付……優待品に代えて2,000円
- 寄付先……「熊本地震災害義援金」および「東日本現地NPO応援基金」
- ※DCMホールディングス株式会社の2018年4月上旬現在の株価は1,100円前後です。
2017年は964名の株主から双方に964,000円ずつ寄付されたとのこと。寄付を選択すると、熊本だけではなく東北への支援もおこなうことができることを考えると、この支援額はとても大きいのではないでしょうか。
長瀬産業株式会社(8012)
長い歴史を持ち、化学品専門商社として知られる「長瀬産業株式会社(8012)」は、被災地のご当地グルメを株主優待に組み込んでいます。また熊本だけではなく、東北のご当地グルメも対象です。
入浴剤(保有期間半年未満)と、NAGASE優待カタログの2種類があり、保有期間や保有株数によって優待カタログの内容が変わります。
- 100株以上(保有期間:半年未満)……ナガセ プレミアムバス2箱 (入浴剤)
- 100株以上(保有期間:半年以上3年未満)……NAGASE優待カタログ3,000円相当
- 100株以上(保有期間:3年以上)……NAGASE優待カタログ5,000円相当
- 1,000株以上(保有期間:半年未満)……NAGASE優待カタログ3,000円相当
- 1,000株以上(保有期間:半年以上3年未満)……NAGASE優待カタログ5,000円相当
- 1,000株以上(保有期間:3年以上)……NAGASE優待カタログ7,000円相当
- ※長瀬産業株式会社の2018年4月上旬現在の株価は1,800円前後です。
優待カタログは3,000円相当、5,000円相当、7,000円相当がありますが、そのなかから3,000円相当の内容をご紹介します。カタログにはご当地グルメなど6点があり、1点を選択することになります。
- 岩手県 短角和牛生ハンバーグ5個
- 岩手県 サヴァ缶8缶セット
- 大分県 九州の一夜干し(れんこ鯛・真さば・真あじ・あじみりん)
- 熊本県 MILK’OROヨーグルト3本
- 熊本県 熊本県産ヒノヒカリ3kg
- ナガセ プレミアム バス5箱
どれも魅力的なものばかりですね。そして5,000円相当、7,000円相当はさらにグレードアップしたご当地グルメになります。
平田機工株式会社(6258)
少し変わった株主優待を受けられるのが、自動車や半導体関連の生産設備製造をおこなっている「平田機工株式会社(6258)」です。熊本の企業というだけあって、熊本愛にあふれた株主優待でもあります。
株主優待は2種類からの選択で、どちらも復興支援ができる内容になっています。
- 最低保有株数……100株
- 「熊本城災害復旧支援金」として、熊本市に寄付(3,000円)
- 熊本城災害復旧支援金付きクオ・カード3,000円分(支援金6円・3,000円分使用可)
- 上記2種類より選択
- ※長瀬産業株式会社の2018年4月上旬現在の株価は9,200円前後です。
平田機工の取り組みとして、株主数に10,000円を乗じた額を上記とは別で熊本市に寄付するとのこと。これは「復興城主制度」を利用して寄付されるため、「復興城主」の特典が得られます。この「復興城主」は希望する株主に付与されるということで、復興支援をしたという実感も湧くことでしょう。
参考:復興城主・【公式】熊本城
災害からの復興は長期支援が大切!株主優待で長期支援
災害からの復興には、長期的な支援が大切になります。個人で支援をするのは、なかなか難しいと感じることもあるかもしれません。その点、復興支援が含まれる株主優待であれば、対象銘柄を保有していれば毎年必ず支援することができます。
もちろん、復興支援にはさまざまな形がありますから、株主優待である必要はありません。無理せずできる支援の形を選ぶときに、選択肢として入れてみてもいいですね。