証券会社のサイト等で検索数閲覧数の多い銘柄の中から、私の投資経験上、興味深いと思った注目銘柄を紹介します。今回は10月に権利確定する銘柄からピックアップしていきます。
1.ドライフルーツがもらえる「正栄食品工業」
10月のオススメ株主優待銘柄、私の注目度第1位は「正栄食品工業(8079)」です。
製パン・製菓用材料等の食品商社です。
実は「正栄食品工業」については昨年もこちらで紹介したのですが、当時の株価は1,450円程の水準でした。
それがなんと現在は4,700円ほど。1年で株価が3倍になっているわけです。
でも、人にオススメして置きながら私自身は買っていませんでした。残念。
特に2017年に東証一部に指定替えになったことも好材料だったようです。
そんな「正栄食品工業」の株主優待は100株以上保有でもらえる「自社製品(菓子類詰合せ)」です。
なお1,000株以上保有の場合は「菓子類詰合せ」を年2回(4月と10月)もらえるようになり、さらに「通販カタログ掲載商品の50%割引券」も付いてきます。
「通販カタログ掲載商品の50%割引券」については3,000株以上で2枚、5,000株以上で3枚、10,000株以上で5枚がもらえます。
2017年9月後半現在で「正栄食品工業」の株価は4,710円。優待獲得最低額は47万円程となっています。
ちなみに「正栄食品工業」の株はここ1年でだいぶ大型化しました。
今後は株式分割の可能性もあるかもしれないと私は思っています。
株式分割については下記の記事をご覧ください。
http://www.life1.co.jp/ticketpress/stocks-split/
2.クオカードがもらえる「学情」
10月のオススメ株主優待銘柄、私の注目度第2位は「学情(2301)」です。
合同企業説明会「就職博」を開催している就職情報関連の会社です。
日本経済の景気回復基調に伴って企業の採用活動も活発なようです。
それを背景に「学情」への業績拡大の期待も高まり、注目株のひとつになっています。
またAI(人口知能)による就職活動サポートを、LINE@と融合させる取り組みなど、実に興味深いです。
日本初「就活ロボLINE@ チャットサポートサービス」スタート
http://company.gakujo.ne.jp/ir/docs/170106pr.pdf
さらに2017年9月には「自社株買い」も発表されています。
自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ
http://company.gakujo.ne.jp/cp-bin/wordpress/wp-content/uploads/2017/09/170911pr.pdf
そんな「学情」の株主優待は100株以上保有でもらえる500円相当のクオカードです。
実はこの「学情」の優待のクオカードは、過去にオークション等で高値がつくケースがありました。
「学情」が朝日新聞と提携している「あさがくナビ」というサービスがあります。
https://www.gakujo.ne.jp/2018/
「学情」はこの「あさがくナビ」キャンペーンキャラクターの女優さんを載せたオリジナルクオカードを優待で提供していたのですが、これが一部で人気になりプレミア品になったとのことです。
今後このクオカードがどのようなデザインになるかはわかりませんが、頭の片隅には入れておきたい情報です。
2017年9月後半現在で「学情」の株価は1,258円。優待獲得最低額は12万円台半ばとなっています。
3.椿屋珈琲などの割引券がもらえる「東和フードサービス」
10月のオススメ株主優待銘柄、私の注目度第3位は「東和フードサービス(3329)」です。
「東和フードサービス」は「椿屋珈琲」や「ダッキーダック」を手がける外食チェーンの会社です。
東京、神奈川、千葉、埼玉などで店舗展開しています。
「椿屋珈琲」は私も利用したことがありますが、高級感があってなかなか良いです。
仕事の打ち合わせなどで使うとちょうど良いのではないかと思います。
「東和フードサービス」の株主優待は100株以上保有からもらえる「優待食事券」なのですが、食事券に代えて「自社製品詰合せ」を選択することもできますので、関東以外にお住まいの人も「もらったけれど使えない」ということにはならないはずです。
なお「自社製品詰合せ」は、100株以上保有の場合は「椿屋珈琲ドリップパック」、200株以上になるとさらに「焼き菓子のセット」が加わり、保有枚数に伴って内容がアップしていく方式になっています。
2017年9月後半現在で「東和フードサービス」の株価は3,090円。優待獲得最低額は31万円弱となっています。
なお「東和フードサービス」は2017年11月1日に株式分割(1株→2株)が予定されています。
4.TSUTAYAの割引券がもらえる「トップカルチャー」
10月のオススメ株主優待銘柄、私の注目度第4位は「トップカルチャー(7640)」です。
「トップカルチャー」は新潟に本社を置く、フランチャイズで「蔦屋書店」を展開している会社です。
1987年から、「TSUTAYA」を展開する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」と、フランチャイズ契約を結んで、書店やレンタルの事業を行っています。
「TSUTAYA」はCDやDVDのレンタルで全国的に有名なお店ですが、実はその本体である「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」は2011年に上場廃止をしているため、今や一般の人がその株を買うことはできません。
当然、株主優待も本体である「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」からは、もらうことができないのですが、フランチャイズの会社の株を買うことで、「TSUTAYA」の株主優待が手に入るわけです。
「トップカルチャー」の株主優待は、全国の蔦屋書店及びTSUTAYAで買物やレンタルに利用できる「TSUTAYAギフト券」です。
1枚500円分のギフト券が、500株以上保有で2枚、1,500株以上で4枚もらえます。
また1年以上継続保有の場合は、500株以上保有の場合は3枚、1,500株以上は6枚となり、もらえる枚数が増えます。
2017年9月後半現在で「トップカルチャー」の株価は508円。優待獲得最低額は25万円程となっています。
5.胡蝶蘭がもらえる「アートグリーン」
10月のオススメ株主優待銘柄、私の注目度第5位は「アートグリーン(3419)」です。
「アートグリーン」は生花卸の会社で、特に法人贈答用の胡蝶蘭に力を入れています。
こんなニュースが報じられています。
コチョウラン栽培で障害者の自立後押し NPO法人が富津で新事業
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201709/CK2017091402000177.html
>贈答用のコチョウランを栽培してもらい、知的障害者の自立を後押ししようと、いすみ市のNPO法人が、栽培用の温室「オーキッドガーデン」を富津市西大和田に開設した。苗のオーナーを募って資金を出してもらい、知的障害者が温室で育てたコチョウランを販売。収益を知的障害者の賃金に充てる。
この社会的にも意義深いこのNPOの事業に協力しているのが「アートグリーン」なのです。
>那部さんは「コチョウランを障害者の所得向上に役立てられないか」と考え、一三年にアロンアロンを設立。生花販売会社「アートグリーン」(本社・東京都港区)と共同で、軽度知的障害者へのコチョウランの栽培指導や販売に全国で取り組んできた。
こういった事業に協力している企業の株を買うというのもなかなか良い判断かと思います。
そんな「アートグリーン」の株主優待は100株以上保有でもらえる「ミディ胡蝶蘭1鉢(4,500円相当)」です。
株主優待で花がもらえるというもなかなか素敵だと思います。
2017年9月後半現在で「アートグリーン」の株価は1,991円。優待獲得最低額は20万円弱となっています。
以上、2017年10月の注目優待銘柄でした。株価自体は日々変動しますし、株主優待の内容も変更の場合があります。株式購入の際には、細かい内容について、ご自身で証券会社のサイトや、企業IR情報をご確認ください。