2017年9月オススメ株主優待銘柄〜外食で使える注目優待


証券会社のサイト等で検索数閲覧数の多い銘柄の中から、私の投資経験上、興味深いと思った注目銘柄を紹介します。今回は9月に権利確定する銘柄の中から、外食で使える銘柄をピックアップしていきます。

1.多様な業態で使える「ゼンショーホールディングス」

9月の外食オススメ株主優待銘柄の注目度第1位は「ゼンショーホールディングス(7550)」です。

 

牛丼首位の「すき家」を柱にしつつも、「はま寿司」や「ココス」など多様な業態を展開している外食最大手の会社です。
 
「ゼンショーホールディングス」の株主優待はゼンショーグループ各店舗で利用できる「優待券」です。
 
牛丼だけでなくいろいろな業態で使えるのは良いですね。
 
1枚500円の優待券が、100株以上保有で2枚、300株以上で6枚、500株以上で12枚、1,000株以上で24枚、5,000株以上で60枚もらえます。
 
以前に問題になった労働環境の改善にも取り組んでいるようです。
 

退勤から出勤までの間隔、11時間超 ゼンショー導入へ
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ13H6R_T10C17A3000000/

 
2017年7月後半現在で「ゼンショーホールディングス」の株価は2,038円。優待獲得最低額は20万円程となっています。

2.対象期間中なら何度でも使える「ひらまつ」

9月の外食オススメ株主優待銘柄の注目度第2位は「ひらまつ(2764)」です。
 
高級フランス料理店を展開しつつ、ホテル事業にも参入している会社です。
 
その他にウエディング事業、ケータリング事業、ワイン事業も手がけています。
 
最近のニュースとしてこちらはチェックしておくべきでしょう。
 

ひらまつが反落、株式売出しによる需給悪化を嫌気
http://jp.mobile.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N1JV07W
>自己株式の処分による870万株の売り出し

 
これは以前に自社株買いをした株を処分せずに再び市場に出したということのようですね。
 
その理由は以下のようです。
 

自己株式の処分及び株式の売出しに関するお知らせ
https://cdplus.jp/company/download/126752/390645.pdf
>今後のホテル事業を安定的に推進するうえで必要な資金を確保し、長期の成長を支える強固な財務基盤を構築することを目的として、自己株式の処分による資金調達を実施いたします。

 
ある意味で公募増資をしたのと同じ状況になったわけですね。
 
こうなると最近のセオリーとして株価は下がりますね。
 
こちらの記事が参考になります。
 

株主優待のための基礎用語〜増資と自社株買い、株価が上がるのはどっち?
http://www.life1.co.jp/ticketpress/capital-increase/

 
でも、考えようによっては、今後の発展への意欲のある企業という見方もできるわけで、もしかしたら絶妙な買い場が到来しているという発想もありかもしれません。
 
そんな「ひらまつ」の株主優待は「自社経営レストラン・ホテルの利用割引をしてくれる優待カード」です。
 
100株以上保有で10%割引、500株以上保有で20%割引となります。
 
例えば東京・広尾のフランス料理店「レストランひらまつ」のメニューをチェックすると、ランチコース10,000円、ディナーだと20,000円や30,000円のコースが用意されています。
 
これで10%割引となれば、金額的にそれなりの金額になりますよね。
 

>対象期間中(半年間)であれば、何度でもご利用頂けます。

 
とのことなので、使い方によっては、かなりお得になるのではないかと思います。
 
2017年7月後半現在で「ひらまつ」の株価は610円。優待獲得最低額は6万円強となっています。

3.居酒屋天狗の「テンアライド」

9月の外食オススメ株主優待銘柄の注目度第3位は「テンアライド(8207)」です。
 
首都圏中心に「天狗」を展開している居酒屋チェーンの会社です。
 
「良いものを安く、早く、清潔に、最高の雰囲気で」という「四つの誓い」を企業理念に掲げています。
 
「天狗」は時々、私も行ってますよ。手堅く楽しめるチェーン居酒屋のひとつですね。
 
ちなみに「天狗」は「お通し無し」を宣言しているんですよ。
 
チェーンの居酒屋のお通しは外れも多いのでこれはこれでアリかと思っています。
 
「テンアライド」の株主優待は「旬鮮酒場天狗」「テング酒場」「和食れすとらん天狗」「旬鮮だいにんぐ天狗」「酒蔵天狗」「PIZZA&STEAK 蔵Bar beco2」で使える「株主優待飲食券」です。
 
1枚500円の優待券が、100株以上保有で2枚、500株以上で10枚、1,000株以上で20枚もらえます。
 
2017年7月後半現在で「テンアライド」の株価は401円。優待獲得最低額は4万円程となっています。

4.利用枚数制限なしの「トリドールホールディングス」

9月の外食オススメ株主優待銘柄の注目度第4位は「トリドールホールディングス(3397)」です。
 
低価格のセルフ式うどん「丸亀製麺」を手がけている会社です。
 
海外にも積極的な展開をしていて、直営店やフランチャイズ店を多く出店しています。
 
社会貢献活動に積極的に取り組んでいる姿勢も評価できますね。
 

働くママの応援活動
http://www.toridoll.com/csr/mom-to-work/index.php

 
「トリドールホールディングス」の株主優待は「優待割引券」です。
 
100円割引券(10枚綴り)が100株以上保有で2シート(2,000円相当)、500株以上で6シート(6,000円相当)、1,000株以上で10シート(10,000円相当)もらえます。
 
特に嬉しいのは「利用枚数に制限はない」というところ。これは使いやすいですね。
 
2017年7月後半現在で「トリドールホールディングス」の株価は3,020円。優待獲得最低額は30万円程となっています。

5. 再上場「スシローグローバルホールディングス」

9月の外食オススメ株主優待銘柄の注目度第5位は「スシローグローバルホールディングス(3563)」です。
 
回転ずし業界首位の「スシロー」を展開する会社です。09年に非上場となりましたが17年3月に再上場しました。
 
筆頭株主である投資ファンド・ペルミラの支援を受けて、韓国・米国をはじめとした海外市場進出によるグローバル展開を加速していく方針のようです。
 
「スシローグローバルホールディングス」の株主優待は100株以上保有でもらえる「1,500円相当の優待割引券(500円×3枚)」です。
 
ただし、「1枚は土・日曜・祝日の利用不可」「会計金額1,000円毎に500円分の優待割引券を使用可」という条件つきであることには注意が必要です。
 
2017年7月後半現在で「スシローグローバルホールディングス」の株価は3,385円。優待獲得最低額は39万円弱となっています。
 
以上、2017年9月の外食注目優待銘柄でした。株価自体は日々変動しますし、株主優待の内容も変更の場合があります。株式購入の際には、細かい内容について、ご自身で証券会社のサイトや、企業IR情報をご確認ください。