体は違っても、繋がっていく記憶、2017年上半期直木賞作品「月の満ち欠け」

なんだか毎年どんどん暑くなっている気がしませんか?

あと何十年もすれば何か特殊な服やヘルメットを被ってでないと人類は

外に出られなくなるんじゃないでしょうか。そんなことを考えるとどんどん妄想が

広がって行くのでこのへんにして、自販機のYです。今回もよろしくお願いします!

 

あっ、今年に立てた目標、本を沢山読む!

沢山ってこんな漢字やったっけ・・・こわい、なんかこわい。

目標はおもしろいゲームとか、おもしろい映画やドラマによって、日々遠くへ

追いやられ、今年まだ2冊しか読んでいません。

漫画は何十冊も読んだのに。

漫画だって本じゃないか、いいじゃないか、メンズノンノだって本じゃないか。

いいじゃないか!

ダメです。

 

二冊しか読んでいないのですが、二冊ともすごくおもしろかったです。

両方一日で一気読みです。

祝直木賞「月の満ち欠け」 佐藤正午

 

娘と妻を事故で亡くした男が、娘の生まれ変わりだという少女に

会いに行くところから始まる話です。

その娘は今までに何度か生まれ変わっていてそれはもちろん

目的があるからなのですが、かかわる何人もの人たちの人生に

大きな影響を与えていきます。

作品の中はいろんな時間が交差していて、初めはちょっと理解しずらいのですが

読み進めて行くうちに自分の中の何かがぎゅっと握り潰されるような、

なにか大事なことを忘れてるような、せつない気分になりました。

一気に読んで、最後の1ページで号泣でした。

 

「月の満ち欠け」は佐藤正午(さとう しょうご)さんの作品でしたが、

偶然にもその前に読んでいたもう一冊も、しょうごさんの作品でした。

もちろん違うしょうごさんですが。

 

読んでいる最中にまんまと作者の思惑にはまり。

「え!あああっ?」

と声がでたこの有名な本。

 

ちょっと調べてみると、この本は2004年にあらゆるミステリーの賞を総なめにした

って書いてありました。

作者は歌野昌午(うたの しょうご)さんで、長編推理恋愛小説です。

主人公は元探偵のなんでもやってやろう屋。頼まれて保険金詐欺をあばいていく

話です。ワイルドでイケメンなかんじの主人公は1ページ目からピーっと放送禁止音が

聞こえてきそうなことをしていて、1ページ目からかよ!と思いつつ、読み進めていくと

ラストでは声がでます。一人で読んでいたのに声がでてしまいます。

買った時文庫の帯にどんでんがえし!的なことがすでに書いてあるのに、

わかってて気をつけて読んでいたのにまんまとやられてしまいます。

そして文庫の後ろに、~必ず二度三度と、読みたくなる~ と書いて

ありましたが、すべてを知って読みたくなる派と、絶対に読まない派が

いるらしいです。私は読みたくない派です。読んだ何もかもが、台無しに

なりそうだからです。

もしまだ読まれていないならぜひ、私と一緒に台無しにしない派に

なりませんか?

 

ちなみに今年の目標は30冊なので、あと28冊をなんとかしないと。

メンズノンノも冊数にいれてはいけないでしょうか?

あと、ひるなかの流星全13巻も。

はい、ダメですね。頑張ります。

 

ありがとうございました!

自販機のYでした!