こんにちは、鉄道マニアの自動販売機部門 コードネーム:Rough river です。
琵琶湖を取り囲むように広がる滋賀県は、住宅地人気ランキングでも常に上位にリストアップされている。
1985年に116万人だった県人口は2005年に138万人まで増えた。
人口増加率は1994年から5年連続日本一で、2015年の国勢調査でも前回より人口増を記録した
近畿唯一の県だ。
年少人口割合と出生率が全国2位、戸建住宅の増加律は全国1位でマンション建設ラッシュが続く。
滋賀県における人口流入を促してきたのが、JR西日本の琵琶湖線と湖西線の存在だ。
草津駅から京都駅まで新快速で最速20分、大阪駅まで50分、鉄道アクセスの良さが
ベッドタウンとしての人気に繋がっている。
JR西日本は、この30年増便や増線、スピードアップを行って利便性を向上させてきた。
滋賀県は「琵琶湖環状線」構想を打ち出して近江塩津まで新快速乗入れを実現させた。
●琵琶湖線の躍進とともに発展した滋賀県
滋賀県の大動脈となっているのは東海道本線・北陸本線の京都~米原~長浜間の
通称「JR琵琶湖線」だ。
最速130キロ運転の新快速が朝から晩まで県内各都市と京阪神を結びつけ、
滋賀県の人口増と地域発展を支える軸となってきた。
沿線自治体は琵琶湖線各駅の魅力向上に熱心で橋上駅など新駅舎の設置駅前区画整理事業にも
積極的に協力している。
バリアフリー化は2016年末時点で琵琶湖線米原以南18駅のうち16駅で完了し、残る安土駅は
2017年に栗東駅は、2018年に完成予定だ。
琵琶湖線沿線で、全国有数の人口増エリアである大津・湖南地域の石山~野洲間、各駅計の
乗車人員数の推移を見ると、1985年に8.4万人/日だったのが、2014年度に14万人と7割近く
増えている。
既存駅とその周辺で住宅開発が進んだこと、90年代に栗東駅と南草津駅が開業して新駅近くの
未開発地が一気に住宅地に転用されたことが背景にある。
駅郊外でも戸建で需要は旺盛だ。
朝ラッシュ時の各駅前のロータリーは各方面から近江鉄道バスや帝産湖南バスがひきりなしに
到着し改札口へと列ができる。
国道1号付近に点在する工場への通勤客もかなり多い。
とりわけ南草津駅の利用の伸びは著しい。
立命館大学が草津郊外にびわこキャンパスを整備するのにあわせて1994年に開業した「請願駅」で、
草津市が総事業費30億円のうち25億円を負担した。
最初は駅前に立命館大学生向けのワンルームマンションが数棟建っただけで閑散としていたが、
駅前や周辺で住宅開発が進むと利用者が増えてくる。
さて、続きは次回に…